いつのまにかオレもキモいおっさんになっていた

きもい、うざい、ださい、くさい、かっこ悪い

毛と臭いと歯の隙間

耳毛

 

鼻毛

 

なんでおっさんはこんなに無駄な毛がはえるんだろう。

そんで歯の隙間にビックリするほど肉とか野菜片とか詰まるのだろう。

 

白髪、鼻毛、耳毛、歯に詰まった肉、デブ、二重顎、顔のたるみ、シミ、ホクロの毛、薄毛、脇の臭さ、口臭、猫背、ストレートネック…

低身長、短足は若い頃からだけど、それに上記がプラスされ、更に無理な若作りとストリート系ファッションが相俟って滑稽さはMAXな事態に

昨日、ショーウィンドウに映る自分の姿を見て突然恥ずかしくなった。

道ゆく滑稽なおっさんをイタイと心の中で馬鹿にして笑っていたが、ただの同族嫌悪だったのか。

イタイ。

 

恥ずかしいので目深に被り直した帽子がニューエラのキャップでサイズステッカー貼りっぱなしなのもまた恥ずかしい。

 

恥ずかしがりながら奥歯に詰まった肉を舌で押し出そうと必死にもがいて、結局取れないし舌先痛くなるしってのもまた恥ずかしい。

 

でも恥ずかしいんだけど、若い頃より恥ずかしさに鈍感になりあきらめてるのも、これまた恥ずかしい。

それがおっさんの特権でもあるのだろうが、このまま鈍感さゆえの楽さに身を委ねていいのだろうか。

変わらなければ!そんな思いが去来しつつも脳が劣化しているので3歩ほど歩くと決意も思考も雲散霧消なんだけど、ネガティブな感情だけが澱の様に蓄積する。

 

40も半ばに差し掛かり、社会システムにも微妙に置いていかれ始め、若い頃のツケ、中卒、離婚も相俟って、いやそんなことなくても自分がやり直しの利かない年代である事くらい解ってるけどどっかで実感、自覚がないって言うヤバさがおっさんに拍車をかけてるのかも。

 

そんなことよりとにかく、口が臭い。

挟まった肉が腐敗しているのか、俺の内臓が腐敗してるのか。

 

そんで体が半日で臭くなる。

 

毛と臭いと歯の隙間に辟易して、自分の姿に哀れを感じ、顔を隠して下を向き、野良犬のようにとぼとぼ歩いているつもりが、野良豚だな、トンだよトン、ブヒブヒ。

 

シコって寝よ。